理学療法士 (PT) だって 人間だもん

脊椎圧迫骨折のリハビリエビデンスや理学療法の臨床で思う治療のワンポイント、理学療法士として身に着けておくべきメンタル等、理学療法士としての思いを形に。 

「PTだって人間だもん」のブログへようこそ!

職場という閉鎖された空間だけでなく、

よりたくさんの方と意見交換できたら幸いです☆

【理学療法 呼吸・循環】

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目の前の患者さんは痰を喀出できる?

師走もすっかり中旬に入り寒さも厳しくなるかと思いましたが,

今年は暖かい日が多いような感じがします.

でも今から寒くなるんでしょうね.

年の瀬は忘年会やらクリスマスやら

いろいろとイベントがあって生活リズムが狂いやすいです.

手洗い・うがいをしっかりして体調に気をつけて下さいね!



前回は 「ラトリング」 について書きました.

前胸部にラトリングを感じるということは

中枢気道まで痰が移動してきていることが推測され,

咳嗽,呼吸介助手技や気管吸引をすることで痰が排出できるということでした.

⇒ 手掌振動(ラトリング)


では目の前の患者さんが前胸部にラトリングを認めた場合,

その患者さんが自分で出せるかどうかはどうやって判断したらよいのでしょうか?


もちろん実際に咳嗽をしてもらって喀出できるかを見るのが間違いないと思います.


それを数値で客観的に評価しようというのが,

随意咳嗽時の最大呼気流流量 cough peak flow; CPF

です.


〇 咳嗽力の指標 「CPF」 の計測方法

測定は非常に簡単です.

ピークフローメータというものにフェイスマスクを装着して

精一杯息を吸ってもらったところから咳をしてもらいます.

するとピークフローメータの目印が移動して数値を示しますので

それを読み取るだけです.

〇〇〇L/min と.

CPF計測方法

人工呼吸27,260-266,2010より引用)


こんな機器うちにはないわ~という方,ご安心を.

意外に安くで売ってるみたいなので

医療機器じゃなくて医療物品として

上司の方にお願いすれば一つぐらいは購入してもらえるのでは

ないでしょうか?

マスクはどこの病院にもあるでしょうから,

他部署にお願いして分けてもらうことで解決できるはずです.

ピークフローメーター[ASSESS](フルレンジ)

価格:3,024円
(2015/12/17 07:06時点)





〇 「CPF」 を測ったら

実際に数値を測ったらあとはカットオフ値が設定されていますので,

それよりも高いか低いかを見るだけです.

ただし100%ではないのであくまでも客観的評価の目安として

運用することが大切です.


「排痰能力を判別するcough peak flow」(人工呼吸27,260-266,2010)

を参照すると,

① > 240L/min : 自己排痰可能

② 100 ~ 240L/min : 自己排痰は困難を要するが気管吸引は不要

③ 100L/min > : 気管吸引が必要

に分類できるそうです.


昨今は高齢化がますます進み,

大腿骨頸部骨折の術後患者さんでも誤嚥性肺炎を引き起こしたりします.

ぜひ咳嗽力を客観的に評価するツールとして用い,

根拠ある理学療法を展開しましょう☆

手掌振動(ラトリング)

前回は肺に痰がある様子のイメージ作りを書きました。

 ⇒ 
肺理学療法 肺に痰があるってどんな状態?

今回は 手掌振動 (ラトリング) について書いてみたいと思います。


皆さんはそもそも 「ラトリング」 という言葉を聞いたことがありますか?

私は呼吸器の研修会で聞いたことはありましたが、

学校の授業で習った記憶はありません。


もともとの意味は、

ラトリング 
rattling

【形容詞】 1 ガタガタ(ガラガラ)鳴る. 2 活発な,元気な; 速い.

だそうで、

理学療法士や看護師が 「ラトリング」 という場合には、

「胸郭を触れて痰などの分泌物が呼吸により振動として触知できるもの」

を指しています。


呼吸理学療法というと 「排痰」 のイメージが強く、

痰の位置を確認するために聴診が大事な訳ですが、

聴診は慣れるまで取っつきにくいイメージがありますし、

人によって表現が違って難しい印象もあります。

 ⇒ 呼吸理学療法 聴診って皆さん自信ありますか?


一方 「ラトリング」 は非常に分かりやすい。

痰がよく出るという方、肺炎の急性期の方の胸郭を触れてみて下さい。

痰がある時は 「手掌振動(ラトリング)」 として明らかに分かります。


まずはこの 「ラトリング」 を感じる経験をすることが

有効な排痰方法、あるいは呼吸介助等の理学療法につながる

第一歩だと思います。


そして 「ラトリング」 を感じることができたら

離床研究会のQ and Aを紹介している こちら(外部サイト) をご参照下さい。

臨床に即した非常に分かりやすい回答だと思います。


呼吸器関連の障害で困っている患者さんが

少しでも active になれますように。

肺理学療法 肺に痰があるってどんな状態?

↓ 前置きがえらい長くなったのでめんどくさい人は飛ばして下さい ↓


〇 Take action!  More active!

唐突ですが、サッカーの長友選手がまたインテルで活躍されていますね。

一時期は構想外にされていたにもかかわらず、

今は確固たる地位をまた確立している。

普通ならある程度年齢を重ねると自分のピークは過ぎてしまって

若い選手もたくさん出てくるし仕方ないと思ったり、

あるいは自分を出してくれない監督のせいにしたりする場合も。

しかし長友選手は腐らず驕らず謙虚に努力を重ねたそうで。


2015年10月31日 本人談

「ここ何カ月か試合に出れない中で自分の長所と短所をしっかり見つめ直して、

 それを徹底的に練習から120パーセントやっていたんで、

 それが今のコンディションにつながっていると思う」

「努力をいかに続けられるかが一番大事。こうやってチャンスが来た時に

 つかめるかどうかというのも、その努力をしたかどうかが一番大事だと思う」

「ピンチはチャンスじゃないですけれど、ホントに大きなピッグチャンス

 だと思ってやっている」

有言実行、本当にperfectですね!


ただ私が思うことを少し付け加えると

「無駄になる努力はないけれど、報われない努力は存在する。」

結果を出すことは重要だが、全員が長友選手みたいにスーパースターじゃないし

全員が思ったところで結果を出せるわけではないと思います。

ただその結果は違うところで必ず出ると思います。

サッカーのための体作りがサッカーでは成功しなかったけど

次の仕事での体力に繋がって、その仕事が成功するとか。


ただ成功するためには必ず 「継続する努力」 と踏み出す 「一歩」 が必要。

目の前にちょっと心配だけどやってみたいな、と思ったら

自分を信じて足を一歩踏み出してみる!

失敗して元の道には戻れないかもしれないけど

必ず出した 「一歩」 は次の 「一歩」 につながって必ず 「道」 になる!

やらなかった後悔よりもやって後悔する方が絶対いい!!

Take action! More active!

後悔のない 「今」 をお過ごしください。

・・・年末・年始に同じような内容を書いていたので興味ある方は・・・

変わらない『鐘の声』 と 変わりゆく『自分』  最初の一歩




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

↓ ここからが本題 ↓


〇痰がつまっている様子をイメージしよう!

前回は肺の広がる様子を紹介しました。

今回は肺の障害についてイメージを捉えたいと思います。


皆さんは呼吸の勉強をする際に何から勉強したでしょうか?

私は呼吸療法認定士の資格を取るために

講習会のテキストで勉強したのですが、

どんな教科書でも最初に出てくるのって何でしょうか?

大概が 解剖 じゃないでしょうか?

第1章:解剖学 第2章:生理学 第3章:運動学・・・みたいな。


理学療法士はこの3つが基礎なんでもちろん大事なのは分かります。

ただ眠たい・・・よく分からない・・・とりあえずまた今度・・・みたいな!?

また次に教科書の最初から読みだすから進まない・・・



大事なのは最初から隅々まで理解することではなくて

共有すべき 「イメージ」 あるいは 「全体像」 を

つかむということだと思います。

講習会が分かりやすいのは key point を抽出して

大事なところだけをイメージして分かりやすいように説明してくれるから。

あとは講師の先生が体験した上で話をしてくれるから。


今回は 気管支は23回分岐するんや とか

肺胞表面積はテニスコートぐらいになるんや とかは

おいといて、

気管・気管支自体がどうなっているかを目で見てみましょう!


【正常の方の気管・気管支】



動画の最初の方にもありますが

声帯が動いている様子が非常に面白かったです。



今度は私達が対象とする肺に障害がある方のイメージ作りをしましょう。

下の動画は嚢胞性線維症の患者さんの内視鏡の様子です。

嚢胞性線維症 がどのような病気かは置いておいて、

痰がところどころ貯留している様子や、

肺胞内の組織が正常と異なる様子が見て分かります。

私達が対象としている患者さんも全く同じではないけれど

このような様子になっていると想像してみはどうでしょうか?




ここに物が詰まったらどうなっているのか?

あるいはそれを喀出するとはどういうことか?

ここでは気管支鏡で物理的に除去していますが、

理学療法士が直接掴んで出すことはできないので

呼吸介助や咳嗽を促すことで呼気流速を高めて吹き飛ばすんですね。

そのイメージを作りましょう☆


【気管につまったピーナッツを除去する様子】



ピーナッツは乳幼児とかが詰まると大変なことになるってよく聞きますよね。

こちら で紹介されています。

絶対3歳ぐらいまではピーナッツを食べさせないで下さいね☆


【乾いた痰がつまったらこんな感じ?】




この動画を見たらいかに加湿が重要かが分かりますね。

患者さんの口腔内に痰が湿気を失って固まっている場合がありますが、

気管の中も湿気を失うとこんな感じなんでしょうね。

この状態で呼吸介助してもそりゃ出て来ないですわね。


複合的に呼吸理学療法について考える。

いかがでしたでしょうか?

少しでも理論立ててアプローチすることにつながればいいなと思います。

長文に付き合ってくださった方ありがとうございました!

Today is the first day of the rest of your life☆

呼吸理学療法 まずはこのイメージを持とう!

前回までは 『血液ガスデータ』 について書きました。

数式が出てきたり、化学反応が出てきたりと

非常にとっつきにくいところではありますが

理解できるとすごい自信につながるところなので負けないで頑張りましょう☆

ただ今から勉強しようと思っている方は

必ず今日の記事を先に全部読んでから、

その方が理解が深まると思います!



本日は 昨日も少し書きましたが、

私がこの半年で一番、「目から鱗が落ちた点」 について書きたいと思います。


私は理系人間なので論理とか科学的根拠とか大好きなんですが、

一方で漠然とした 「イメージ」 が非常に大事だと思っています!


運動器疾患の理学療法は比較的イメージが沸きやすいので

新人さん含め何となく興味を持ちやすい印象があります。


一方で呼吸理学療法のイメージって皆さんはどのようなものをお持ちですか?

私は呼吸理学療法と聞くと、

「早期離床」 「呼吸介助手技」 「ポジショニング」

「バケツのとって様とかポンプ様の動き」

「肺痰」 「無気肺」 「肺炎」 「人工呼吸器」 「聴診」

とかいう言葉がパッと浮かんできます。

呼吸療法認定士の資格をとるため、ある程度勉強もしました。

なので呼吸理学療法のイメージが全くないわけではありませんでした。


ですが今一つ呼吸理学療法というものが捉えられていませんでした。

今考えるとその理由は

呼吸介助等で胸郭をいじったら何が良くなるか

無気肺ってほんまに治せるのか

等々、

呼吸理学療法の治療目標や具体的な効果

が明確になっていなかったからだと思います。

胸郭を触りながら実際に肺がどうなっているのかというイメージ

沸きにくかったんですね。

訳も分からず呼吸介助したりしてました ><


それを変えてくれたのが、

ある理学療法士の先生が無気肺を一回の理学療法で

治療した動画を見たことでした。

この無気肺が治るといいますか、

「肺が広がる」 っていうイメージが皆様にはありますか?

このイメージを持つことが呼吸理学療法を始める一番最初にやるべきことだと

今はすごく思います。

というか学校でここをまず教えて欲しかった!!!

胸郭の介助方法とか、聴診の仕方とか、そんなものは後から。

解剖学で気管の分岐とか、排痰ポジションとか、気管支体操とか・・・

そんなんもあと!あと!


↓↓ まずはこのイメージを!!! ↓↓



これは動物の肺に空気を入れて実際に膨らませているところです。

虚脱してどす黒い肺が次第にきれいな肌色になってます。


肺は風船で理解するように説明されることが多々ありますが、

あの風船イメージは非常に中途半端だと思います。

実際の肺の動きをイメージする!!

呼吸理学療法を理解するための第1歩は

この動画イメージを持つことだと私個人的には思います。


しつこいですが非常に重要だと思いますので似たような動画をもう一つ。

1分30秒ぐらいの動きは肺胞が広がるイメージを持つのにピッタリです!




少しでも皆様の呼吸理学療法の理解が深まればと思います!

またぜひ新人さんにこの動画を見せてあげて下さいね。

ジャンプする前に必ずしゃがむように

今年度が始まって半年以上が過ぎました。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は 「継続は力」 と言いながら、7月にブログを更新してから

少し期間が開いてしまいました。。。


この期間特別忙しかった訳ではないのですが、

一番の理由としては

自分がちゃんと理解していないことは人に伝えられない

ということだと思います。


今年度から少し環境が変わって 「呼吸」 というものをテーマに

書きだしたのですが、やはり付け焼刃・・・

自分の納得できる内容が書けませんでした。


・・・言い訳するときりがありませんね。

『 ジャンプする前は必ずしゃがむように、飛躍する前も必ず落ち込み悩む 

この半年悩み続けてようやく少し開けてきた気がしますので、

それをまた少しずつ書いて行ければいいなと思います。


早速明日はこの半年で一番

呼吸についての目から鱗だった点を書きたいと思います。

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