理学療法士 (PT) だって 人間だもん

脊椎圧迫骨折のリハビリエビデンスや理学療法の臨床で思う治療のワンポイント、理学療法士として身に着けておくべきメンタル等、理学療法士としての思いを形に。 

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職場という閉鎖された空間だけでなく、

よりたくさんの方と意見交換できたら幸いです☆

【理学療法 運動器】

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肩関節理学療法の基礎 第2肩関節における大結節の通路

本題に入る前に最近のコラム 「上司」 について。

本日は 『部下をつぶす上司の実態』 (最近参加した研修会資料より)


 ✅ 気に入らない部下を排除する

 ✅ デキる部下の足を引っ張る

 ✅ なんでも他人のせいにする

 ✅ 「会社の敵」をつくってしまう

 ✅ 部下を不正に巻き込もうとする



だそうです。


ヒトの心理は難しいですが、必ず悩んだときは

 「少し離れる」
 がポイントだと思います。

今の悩みは100年後どーなってるかとか、

この悩み、ほっといたら誰のもの?とか。


理学療法士に多いですが、あまり全部を抱え込まないで

「自分のできる範囲でやる、任せるものは任せる!」

講師の先生も言っていましたが、理学療法士は 『任せる』 のが苦手。

自分でやった方が早い病を治しましょう☆

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本日のテーマ 『 第2肩関節における大結節の通路 』 について。

前回は第2肩関節における肩峰下滑液包について書きました。

 ⇒ 
肩関節理学療法の基礎 肩関節周囲の滑液包

掲載した動画を見て頂いたら非常に分かりやすいと思いますが、

棘上筋、三角筋、肩峰下滑液包が協同することで

スムーズな挙上運動が生じます。


挙上運動の際、第2肩関節において、

「烏口肩峰靭帯の下を大結節がいかに通過するか?」

が重要な問題となります。


その時に考えるのが、「大結節の通り道」 です。

一般的には 3つの通り道 が知られており、

また通過する過程を トンネルの前・中・後と3つに分けます。

大結節の通り道

具体的に書くと、

通り道は

1)anterior path : 肩内旋位で前方挙上した場合の通り道

2)neutral path : 1)と3)の間の通り道

3)posteriolateral path : 肩外旋位で側方挙上した場合の通り道

の3つに分けられ、

肩関節の動きは、

1) 0-80度 : prerotational glide

2) 80-120度 : rotational glide

3) 120-180度 : postrotaitional glide

の3つに分類される。

これらを理解することで大結節の通路を立体的に把握することができ、

また臨床上、痛診の解釈を行うときもどの部分で痛いかによって

考えるべき原因が異なってきます。

毎回重要と言っていますが、

どの知識も本当に重要なので知らない方はぜひ確認しておいてください!


【引用文献】

1)立花孝:肩の運動学.Clinical Physical Therapy 1,3-9,1998.

肩関節理学療法の基礎 肩関節周囲の滑液包

前々回の 『上司の罪深さ分類』 に引き続き、

上司になってはいけない人たち・・・

☒ 問題があるのに「ない」という

☒ 自分が「問題そのもの」になっている

☒ 何もしないで会社の評論ばかりする

☒ 「ほかにやることがある」でごまかす

☒ その場しのぎの対応に終始する



前回は 第2肩関節 について書きました。

基本中の基本、フォースカップル機構は絶対理解が必要です!!

⇒ 
肩関節理学療法の基礎 第2肩関節


本日は、肩関節周囲にある滑液包について。


肩関節周囲にはたくさんの粘液嚢がありますが、

有名なものに 「肩甲上腕関節の関節包」 と 「肩峰下滑液包」 があります。

また炎症を起こしやすい部分として

上腕二頭筋長頭腱が通る 「結節間溝」 が有名です。

肩峰下滑液包

『肩峰下滑液包』 は棘上筋と肩峰の間に存在して、

肩関節が挙上する際に棘上筋が滑らかに肩峰下を滑るように

潤滑油の役割を果たします。
肩峰下滑液包の役割


これらに炎症が起こると肩関節周囲炎と言われるものになり、

後々、拘縮とかが問題となってきます。


急性期は注射による加療が著効を示します。

また診断という意味でも使えます。


注射部位


炎症を起こしている肩をいきなり運動療法で治療しても悪化するだけです!

まずはしっかりと診断・加療してもらいましょう!


非常に分かりやすいイメージ動画を貼っておきます。





【引用文献】

1)筒井廣明:肩の痛み.医学と薬学 44,5-12,2000.

肩関節理学療法の基礎 第2肩関節

前回は 肩関節複合体 shoulder complex について書きました。

 ⇒ 肩関節理学療法の基礎 肩関節複合体

特に、肩関節が独立しているわけではなく、

連結しているということを強調しました。


本日は動画の流れにそって 第2肩関節 について。

第2肩関節は解剖学的関節ではなく、機能的関節であることは有名です。


具体的には、

 ① C-A arch : 烏口突起・肩峰 とそれを結ぶ 烏口肩峰靭帯

 ② 肩峰下滑液包 (SAB)

 ③ 腱板 : 棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つ (
rotator cuff )

 ➃ 上腕骨頭

から成り立っています。

第2肩関節



ここは肩関節の理学療法を考える上でむちゃくちゃ重要ですね!

特に有名なものに 三角筋と棘上筋の関係 があります。

フォースカップル機構 とか呼ばれたりしますね。

知らない理学療法士はいないと思いますが一応情報として載せておきます。

肩関節だけでなく全ての関節にも応用できる考え方なので

しっかりと理解しておきましょう!



〇 フォースカップル機構

フォースカップル

 肩関節を挙上する際に、

 三角筋のみが働いても骨頭の求心力が存在しないため、

 骨頭が肩峰下アーチに衝突するのみで挙上運動が生じない。

 (腱板損傷に相当します)

 
 一方、

 棘上筋のみが働いても骨頭は支点を形成するように安定するが、

 筋のレバーアームが短く、十分な回転モーメントを生じるには至らない。

 (腋窩神経麻痺に相当します)


 三角筋 と 棘上筋 の共同作用(フォースカップル)、

 つまり

 棘上筋による安定化作用の上に三角筋の強力な回転モーメントが作用し、

 はじめて円滑な挙上運動が可能となります。


【引用文献】

1)西川仁史:腱板損傷.理学療法 23,275-280,2006.

2)林典雄:肩関節拘縮の機能解剖学的特性.理学療法 21,357-364,2004.

肩関節理学療法の基礎 肩関節複合体

先日参加した研修会で講師の先生が言っていた

『 上司の罪深さ分類 危険レベル 』

◆ 部下を育てる意欲も能力もない

◆ 会社や部下の文句ばかりを言う

◆ その場その時の気分でいうことが違う

◆ 部下の意見や提言を無視する

◆ 自分の好みで部下を選別・排除する

◆ ハラスメントによる事件を起こす

◆ 部下を不正に巻き込もうとする

もちろん下にいくほど危険だそうです。

身に覚えはありませんか~?!

思い当たれば今日から変えればいい!

ふてくされず、投げやりにならず、本日もぼちぼちいきましょう!



前々回から肩関節について書いています。

そしてまずは基礎知識を一定にするため前回、動画を紹介しました。

 ⇒ 
肩関節理学療法の基礎中の基礎

基礎と言いながらなかなか興味深い内容です。

私は山口先生の話を直接伺ったことはないのですが、

ぜひ機会があったら聞いてみたい!と思いました。


本日は動画の中からさらに基礎的なことを

学生さん・新人さん目線で書きたいと思います。


〇 肩関節複合体 (shoulder complex)

 まずは解剖学的特徴から押さえていく必要がありますね。

 肩関節の一番の特徴は 肩関節複合体 です。

 『可動性』 と 『安定性』 という相反する機能を兼ね備えなければなりません。

 
 肩関節複合体

 図に示した通り 肩関節複合体 とは

 
3つの解剖学的関節 ①肩甲上腕関節 ②肩鎖関節 ③胸鎖関節

 2つの機能的関節 ①肩甲胸郭関節 ②第2肩関節


 の 合わせて5つの関節の総称 です。

 ※ 動画では、肋椎関節 と 胸肋関節 も加えて 7つの総称としています。


 わざわざ 複合体 と定義するのは、

 解剖学的関節だけでなく、機能的関節も大事なんだよ!

 というメッセージだと私は解釈しています。




 ただここでいつも思うのが、

 どの文献を見ても肩関節複合体だけ抜粋図示していろいろ説明するので

 体のどこの部分を話しているのか分かりにくくなってしまう気がします!

 学生の時、私の肩のイメージは宙に浮いているイメージがありました。

 手が体から離れて浮かんでいる感じ、

 ちょうどドラゴンクエスト6のこのボスのイメージ・・・


手が浮いているイメージ

 ・・・マニアックでごめんなさい。。。(共感できる人はいる!?)



 一番教えてもらえなくて分かりにくいのが 連結 じゃないでしょうか?

 足部から肩関節複合体まで隣の骨を順番に言えますか?

 臨床家なら当たり前のことなのですが、

 学生さんや新人さんには絶対分からない!!

 足部からの連結


 まずはこのつながりをイメージしましょう!!!

 すると肩関節の治療なのに

 体幹や足部にもアプローチが必要なことが分かります!

 木を見て森を見ず 森を見て木を見ず・・・

 必ず全体像と部分像と両方をいつも見ることが大事です!


【引用文献】

1)千葉慎一:肩関節の運動療法・再考.The Journal of Physical Therapy 15,13-20,2012.

肩関節理学療法の基礎中の基礎

肩関節のことを書こうと思ったら・・・何から書いていいか分かりません><

なぜかというと 知識量の差 にあるような気がしました。

要するにどのレベルのことを書いていいか分からない...

学生の時には肩関節について詳しく習わないのに

臨床に出ると経験の差が出るのが 肩関節 のような気がします。


まずは基礎的解剖学を知っておくことが必要ですが、

どこまでが基礎なのかが分かりにくい!!




※ ジャパンライムオンデマンドサービスの宣伝ではありません


なので当ブログではこの動画を紹介してこれを基礎とし、

ここから発展させていきたいと思います。

字面を並べるよりプロの方の動画が絶対分かりやすいと思います!

30分ぐらいあるのでぜひ時間を作って見てみて下さい!

ただ 2回目以降金取るんかい!! と全部見て思いましたが...



・・・1回分だけですが私自身もへーっと思うことがたくさんありました!

関節液の説明ができない方

水平内転で後方組織が伸びると思っている方

肩甲上腕リズムが2:1と思っている方

関節上腕リズムを知らない方

以上の方はぜひ見た方がいいと思います!!


【動画の内容】

肩の構造:関節複合体

第二肩関節について

肩甲上腕関節について 

関節内圧の特徴 陰圧と陽圧

関節液の特性

肩甲骨面(scapular plane)

水平内転の特徴

後方組織の伸長方法

烏口上腕靭帯と小胸筋の関係

肩甲上腕リズム

関節上腕リズム

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