梅の花がきれいに咲いているのを

ちらほら見られるようになりましたね。

ただ暖かくなったと思ったら

また寒くなったり。

皆様季節の変わり目には風邪に注意を。



前回は腰痛を訴える患者における

「red flags」のことについて書きました。


本日は理学療法士でも知っておいた方が便利な

腰痛症の鑑別フローチャートについて書きたいと思います。


整形外科医がred flagsの除外診断をした後、

理学療法の依頼が出たら理学療法士はどうしたらよいのでしょうか?

実は整形外科医と同じような手順を踏みます。

具体的には疼痛の部位・原因を絞り込んでいきます。

前回紹介したフローチャートの一番上 「注意深い問診と身体検査」 です。

⇒ 理学療法士が診る 『腰痛』


その際、

「安静時痛」 あるいは 「顕著な腰痛」 

ないかを確認します。

あったとしたら 整形外科医師はどう判断したかを確認し、

安静度の確認(禁忌肢位や運動方向がないか)

を必ず行います。


その後、以下の腰痛フローチャートに従い

整形外科医師との意見に相違はないか、

また治療方針をどう立てるかの目安とします。


フローチャート 鑑別



① SLR

膝を伸ばした状態で、下肢をゆっくり挙上する。

70度以下で下肢後面の放散痛や腰部痛が出現したら陽性です。





② Fabere test (パトリックテスト)

なんかややこしく書いてありますが、パトリックテストのことです。

「ファーベルテスト」 と読むらしいです。

Fabere :Flexion・Abduction・External Rotation・Extension

 (屈曲・外転・外旋・伸展)

患側足部を反対側膝の上に置き、 股関節を屈曲・外転・外旋の肢位にする。
 
この状態で患側膝の内側部を下方に圧迫する。

股関節に疼痛が出たら陽性です。




③ Newton test (ニュートンテスト)

仙骨や腸骨に力学的ストレスを加えて

仙腸関節に疼痛がでるかどうかを確認する方法です。

方法は3種類ありますが、

どれも仙腸関節部に疼痛が出たら陽性です。

1)第1手技 仰臥位で腸骨を開くように両上前腸骨棘を押す。

2)第2手技 仰臥位(側臥位)で腸骨の側方から挟み込むように押す。

3)第3手技 腹臥位で仙骨を上から押さえる。

仙腸関節という言葉だけで引いてしまう人もいるかもしれませんが、

やっていることは難しくありません。

 

第1 → 第2


 

第3 → 第2 → 第1


➃ Kemp test

座位か立位の患者さん後方に立って

両肩に手を置き、患者の体幹を回旋しながら左右の斜め後方に伸展させる。

腰部痛や下肢放散痛が出たら陽性です。




⑤ 間欠跛行(間欠性跛行)

歩行などで下肢に負荷をかけると、次第に下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じ、

一時休息することにより症状が軽減し、再び運動が可能となること。

wikipediaより引用)

「普通に歩くとしんどいけど、

 買い物に行ってカートを押して歩くとすごい楽」

というのが脊柱管狭窄症における間歇性跛行の典型例。

下肢動脈閉塞性疾患によるものは楽になりませんが。


⑥ B/B (膀胱直腸障害)

膀胱直腸障害がある場合を陽性とします。

具体的には、

尿意や便意を感じることができずに失禁したり、頻尿、便秘をしたり。

多くが長い間おしっこが出ないということで気づきます。


⑦ FNS test (大腿神経伸長テスト)

腹臥位で膝関節を90°屈曲位。

把持した下腿を上方に引き上げることにより股関節を伸展させる。

大腿神経に沿った疼痛が誘発された場合を陽性とする。





以上をしっかり評価して治療方針の決定に役立てます。

教科書的に字面ばかり眺めていても頭に入ってこないので

ぜひどの検査も簡単なので自分でやってみて下さいね.

具体的な治療に関しては次回以降に書きたいと思います。


☆ 読んで頂きありがとうございました!

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