血液ガスは、

① 肺胞換気 (換気障害)

② 酸素化 (酸素化障害)

③ 酸素運搬機能

の3つの生理学的プロセスについて有用な情報を提供してくれるということで

理学療法士が理解しておいた方が良いことについて少しずつ書いています。


ヒトが生きていくためには pH を調整することが必須です。

そのために PaCO2 と HCO3- を調整することで対応しています。

「二つの値が決まればpHは決まる!」

その二つの値をコントロールしているのが 『 肺 』 と 『 腎臓 』 

・・・ということを前々回書きました。


そして前回は具体的に数値を見て

「アシドーシス」 と 「アルカローシス」 に分け

それが 「呼吸性」 か 「代謝性」 か考えるところまでやりました。


本日は、前回の続き

ステップ3: 代償しているかどうかを知る

です。


これも前回の図を用いれば非常に簡単!

実際に見てみましょう。

血液ガスの見方 代償①


まずは 「非代償性」 か 「代償性」 かの分類です。

難しくありません、pHが正常値かどうかのみです。

上に挙げた4つの例では全てにおいてpH値が正常値から逸脱しています。

よって非代償性(一部代償性も含まれる)。

そう判断したらその後は前回同様、

アシドーシスやアルカローシスが

PaCO2 or HCO3- のどちらによって引き起こされているか

を考えるだけです。

簡単ですよね。


以下に代償性のものを挙げます。

ちなみに代償性というのは

呼吸性か代謝性の病変が起きてpH値に異常が生じた際に

それを正常化するために体が反応することです。

例えばPaCO2が上昇しpHが低下した場合、

体はHCO3-を上昇させてpHを上げようとします。

この場合、呼吸性の問題でpHが低下し

代償作用によってHCO3-が上昇したといえます。


しっかりと代償できればpHが正常となります。

よってアシドーシスでもアルカローシスでもないんですが、

PaCO2とHCO3-の値が正常値から逸脱していますので

本当はpHが異常値を示していたが、

今の瞬間は正常に戻っていると考えます。

よってもう一度pH値を見て

どちらかというと アシドーシス傾向 アルカローシス傾向 というのに分けます。

その際、pH値が7.40より小さいか大きいかに分類します。

図で言うと矢印がどちらの方向を向きかけているかですね。
血液ガスの見方 代償②


非代償性 と 代償性 に分類してきましたが

その理由としては 急性期なのか慢性期なのかを 判断するためです。

つまりすぐに治療が必要かどうかとういことです。


私達は医者ではありませんのでまずは数値を見慣れることを目標に

以上のように説明させてもらいました。

私達が数値を見て緊急的に何かをすることはありませんが、

患者さんの状態を把握するためには知っておいて損はありません。

またCO2のたまり具合等は理学療法介入目的の選択に影響します。

少しでもよりより理学療法が提供できるように、

理学療法士が切磋琢磨していきましょう!

私も自分のできる範囲で貢献したいと思います。