理学療法士 (PT) だって 人間だもん

脊椎圧迫骨折のリハビリエビデンスや理学療法の臨床で思う治療のワンポイント、理学療法士として身に着けておくべきメンタル等、理学療法士としての思いを形に。 

「PTだって人間だもん」のブログへようこそ!

職場という閉鎖された空間だけでなく、

よりたくさんの方と意見交換できたら幸いです☆

2015年02月

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肩関節理学療法の基礎 腱板の機能って?

前回は 肩甲下筋の舌部 について考え、

学校で習った解剖学だけでは不十分であることを書きました。

 ⇒ 
肩関節理学療法の基礎 肩甲下筋の舌部はご存知ですか?


昔、講師の先生から

「触診技術が向上すれば治療技術も向上する」

と言われたのを覚えていますが、

そのためにも細かい解剖を理解しておく必要がありますね。


本日は、「 腱板の機能 」 について。

腱板 (rotator cuff) は、肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋

の4つの筋腱部で構成され、

上腕骨頭を覆うように付いています (肩甲下筋は前回を参照)。

棘上筋・棘下筋



その機能は、

① 内旋・外旋運動の動作筋 (short rotator)

② 三角筋とのforce coupleを形成 (dynamic stabilizer)

 ( ⇒ 肩関節理学療法の基礎 第2肩関節 )

③ 上腕二頭筋長頭腱とともに上腕骨骨頭の下制 (depressor)

④ 関節包の補強 (accessory ligament)

が知られています。 


①に関して少し補足を。

起始停止を考えれば当たり前なのですが、

実は奥が非常に深い!!

臨床に直結しますが、

いかに純粋な肩関節の内旋や外旋が難しいことか・・・。

収縮後の弛緩を促すために肩甲下筋や棘下筋の収縮を促そうとしますが、

大概は代償動作が含まれています!

収縮は筋腹を確認すれば分かりますが、

収縮を得られたことに満足を得ず、

骨頭がしっかりスピン運動をしているかも確認してみて下さい!


また純粋な内外旋が得られにくいのと同様に、

挙上の際に③のdepressor作用が重要となってきます。

肩関節は非常に大きな動きがありますが、

上腕骨頭と接する肩甲骨の上腕骨頭窩の接点はほとんど変わりません!

挙上時にいかに骨頭を引き下げておけるか。

肩が痛くなって無理やり挙げている患者さんには

非常に難しいことです!

肩の動きを見るときは

大きな動きに惑わされず

接点がどうなっているかも考えてみて下さい!


【引用文献】

1)二村昭元,他:形態解剖からみた腱板の機能.関節外科 31,773-778,2012.

肩関節理学療法の基礎 肩甲下筋の舌部はご存知ですか?

ミニコラム 「上司」 についての最終は

「いまどきの上司」 に必要な発想の転換!

(最近参加した研修会の資料より)


 ▣ 職場の「声なき声」に耳を澄ませ

 ▣ 部下からの「異議申し立て」を歓迎せよ

 ▣ 迷ったときは「上」よりも「下」のために働け

 ▣ 解決策がわからないときは部下とともに悩め

 ▣ 「ちょっと一杯」で部下の歓心を買うな


上司になる基本的資格

『迫力』 『誠実』 『情熱・志』 『一生懸命であること』 『真剣であること』


だそうです。

ここでは上司の資格として書かれていますが、

理学療法士のプロとしてとも言い換えられると思います!

先輩・後輩、上司・部下に関わらず 『志は高く』 ありたいですね。



本日の本題 「肩甲下筋の舌部」 について。

皆さんは聞いたことありますか?

私は経験7年目ぐらいで初めて知りました。

学校で習った解剖学が実は不十分であることが

分かりやすい一例だと思います。


◇ 肩甲下筋の舌部

舌部

舌部2


肩甲下筋は肩関節の腱板を構成する大事な筋肉です。

一応確認までに、

腱板(rotator cuff) : 肩甲下筋 棘上筋 棘下筋 小円筋

国家試験頻出問題ですね。

大円筋が入らないと昔よく覚えました。


肩甲下筋は肩甲骨前面を起始とし

上腕骨の小結節に停止すると習いました。

それは間違いではないのですが不十分だそうです!


上の図を見て頂くと分かりますが、

肩甲下筋は幅広く扇状に広がっている筋線維の中に

扇の骨のように数本の筋内腱があります。

その尾側2/3は小結節に停止するが、

もっとも太くて強い最頭側の腱は、

小結節の上面に続く領域に停止したのち、

結節間溝と関節軟骨との間の上腕骨頭窩とよばれる領域に

「舌」のように上外側へ連続する部分を伸ばし付着しているそうです。


こういった細かい解剖を知っておくことで

触診技術がまた少し向上すると思います!


【引用文献】

1)二村昭元,他:形態解剖からみた腱板の機能.関節外科 31,773-778,2012.

肩関節理学療法の基礎 第2肩関節における大結節の通路

本題に入る前に最近のコラム 「上司」 について。

本日は 『部下をつぶす上司の実態』 (最近参加した研修会資料より)


 ✅ 気に入らない部下を排除する

 ✅ デキる部下の足を引っ張る

 ✅ なんでも他人のせいにする

 ✅ 「会社の敵」をつくってしまう

 ✅ 部下を不正に巻き込もうとする



だそうです。


ヒトの心理は難しいですが、必ず悩んだときは

 「少し離れる」
 がポイントだと思います。

今の悩みは100年後どーなってるかとか、

この悩み、ほっといたら誰のもの?とか。


理学療法士に多いですが、あまり全部を抱え込まないで

「自分のできる範囲でやる、任せるものは任せる!」

講師の先生も言っていましたが、理学療法士は 『任せる』 のが苦手。

自分でやった方が早い病を治しましょう☆

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本日のテーマ 『 第2肩関節における大結節の通路 』 について。

前回は第2肩関節における肩峰下滑液包について書きました。

 ⇒ 
肩関節理学療法の基礎 肩関節周囲の滑液包

掲載した動画を見て頂いたら非常に分かりやすいと思いますが、

棘上筋、三角筋、肩峰下滑液包が協同することで

スムーズな挙上運動が生じます。


挙上運動の際、第2肩関節において、

「烏口肩峰靭帯の下を大結節がいかに通過するか?」

が重要な問題となります。


その時に考えるのが、「大結節の通り道」 です。

一般的には 3つの通り道 が知られており、

また通過する過程を トンネルの前・中・後と3つに分けます。

大結節の通り道

具体的に書くと、

通り道は

1)anterior path : 肩内旋位で前方挙上した場合の通り道

2)neutral path : 1)と3)の間の通り道

3)posteriolateral path : 肩外旋位で側方挙上した場合の通り道

の3つに分けられ、

肩関節の動きは、

1) 0-80度 : prerotational glide

2) 80-120度 : rotational glide

3) 120-180度 : postrotaitional glide

の3つに分類される。

これらを理解することで大結節の通路を立体的に把握することができ、

また臨床上、痛診の解釈を行うときもどの部分で痛いかによって

考えるべき原因が異なってきます。

毎回重要と言っていますが、

どの知識も本当に重要なので知らない方はぜひ確認しておいてください!


【引用文献】

1)立花孝:肩の運動学.Clinical Physical Therapy 1,3-9,1998.

肩関節理学療法の基礎 肩関節周囲の滑液包

前々回の 『上司の罪深さ分類』 に引き続き、

上司になってはいけない人たち・・・

☒ 問題があるのに「ない」という

☒ 自分が「問題そのもの」になっている

☒ 何もしないで会社の評論ばかりする

☒ 「ほかにやることがある」でごまかす

☒ その場しのぎの対応に終始する



前回は 第2肩関節 について書きました。

基本中の基本、フォースカップル機構は絶対理解が必要です!!

⇒ 
肩関節理学療法の基礎 第2肩関節


本日は、肩関節周囲にある滑液包について。


肩関節周囲にはたくさんの粘液嚢がありますが、

有名なものに 「肩甲上腕関節の関節包」 と 「肩峰下滑液包」 があります。

また炎症を起こしやすい部分として

上腕二頭筋長頭腱が通る 「結節間溝」 が有名です。

肩峰下滑液包

『肩峰下滑液包』 は棘上筋と肩峰の間に存在して、

肩関節が挙上する際に棘上筋が滑らかに肩峰下を滑るように

潤滑油の役割を果たします。
肩峰下滑液包の役割


これらに炎症が起こると肩関節周囲炎と言われるものになり、

後々、拘縮とかが問題となってきます。


急性期は注射による加療が著効を示します。

また診断という意味でも使えます。


注射部位


炎症を起こしている肩をいきなり運動療法で治療しても悪化するだけです!

まずはしっかりと診断・加療してもらいましょう!


非常に分かりやすいイメージ動画を貼っておきます。





【引用文献】

1)筒井廣明:肩の痛み.医学と薬学 44,5-12,2000.

肩関節理学療法の基礎 第2肩関節

前回は 肩関節複合体 shoulder complex について書きました。

 ⇒ 肩関節理学療法の基礎 肩関節複合体

特に、肩関節が独立しているわけではなく、

連結しているということを強調しました。


本日は動画の流れにそって 第2肩関節 について。

第2肩関節は解剖学的関節ではなく、機能的関節であることは有名です。


具体的には、

 ① C-A arch : 烏口突起・肩峰 とそれを結ぶ 烏口肩峰靭帯

 ② 肩峰下滑液包 (SAB)

 ③ 腱板 : 棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つ (
rotator cuff )

 ➃ 上腕骨頭

から成り立っています。

第2肩関節



ここは肩関節の理学療法を考える上でむちゃくちゃ重要ですね!

特に有名なものに 三角筋と棘上筋の関係 があります。

フォースカップル機構 とか呼ばれたりしますね。

知らない理学療法士はいないと思いますが一応情報として載せておきます。

肩関節だけでなく全ての関節にも応用できる考え方なので

しっかりと理解しておきましょう!



〇 フォースカップル機構

フォースカップル

 肩関節を挙上する際に、

 三角筋のみが働いても骨頭の求心力が存在しないため、

 骨頭が肩峰下アーチに衝突するのみで挙上運動が生じない。

 (腱板損傷に相当します)

 
 一方、

 棘上筋のみが働いても骨頭は支点を形成するように安定するが、

 筋のレバーアームが短く、十分な回転モーメントを生じるには至らない。

 (腋窩神経麻痺に相当します)


 三角筋 と 棘上筋 の共同作用(フォースカップル)、

 つまり

 棘上筋による安定化作用の上に三角筋の強力な回転モーメントが作用し、

 はじめて円滑な挙上運動が可能となります。


【引用文献】

1)西川仁史:腱板損傷.理学療法 23,275-280,2006.

2)林典雄:肩関節拘縮の機能解剖学的特性.理学療法 21,357-364,2004.

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