今年も残すとこあと2日になりましたね。

年が明けると、

1月「1く(行く)」 2月「2げる(逃げる)」 3月「3る(去る)」 と、

あっという間に今年度は終わるでしょう。

すると新人を迎える4月になります。

今はPTが10人以上いる職場がかなり増えてきた。

しかも毎年、新人PTが入ってくる職場も今は珍しくないのではないだろうか。

そこで問題となってくるのが、新人教育だと思う。


毎年新人さんを見ていて新人PTさんにとって一番難しいのが、

「 MRSA理学療法士 」 からどうやって脱却させるかである。

MRSA理学療法士は何ぞやと思う方はこちらを ⇒ MRSA理学療法士

問題点を端的に説明していて私の心の中にずっとある考え方。

要するに、

「M:MMT」「R:ROM-t」「S:Sensory test」「A:ADL test」

から問題点を抽出し、伝統的な理学療法を実施する理学療法士のことである。

私自身もカルテにMMT、ROM-tの結果を書かないと

未だに落ち着かない時があります(笑)。


もちろんこれらの考え方も非常に重要であるが、

これらと同様にもっと考えるべきところはたくさんある。


本日はMRSA理学療法士からの脱却に少し役立つかもしれない、

荒木茂:マッスルインバランスの考え方による腰痛症の評価と治療.石川県理学療法学雑誌 11,3-11,2011.

を紹介します。


〇異常な運動パターン・生活パターンを修正しよう!

 患者さんはどこかが痛くなって病院に来る。

 その痛みに対してアプローチすることはもちろん重要だが、

 せっかく治療効果をあげても 「再発予防」 という観点から運動を捉えないと、

 本当の意味で改善したとは言えない。

 理学療法の治療は20分と短い時間に限られるが、

 患者の生活習慣や異常な姿勢アライメントや運動パターンを改善させること 

 持続的な治療効果を得られることができる。

 理学療法の治療基本は 「 Active 」 であると私は思う。

 元気に! 自分で! 積極的に! そんな感じ。

 その 「患者をActiveにする」 ために 姿勢から運動プログラムを考えてみましょう。



〇姿勢から見える力学的ストレスの発生しやすい場所

 姿勢評価

 このイメージを持っているだけで評価なり治療がかなり考えやすくなります。

 ただ単に 「腰痛患者 ⇒ 腹筋強化」 ではなく、

 「弱化している筋」 「過緊張を起こしている筋」 を

 患者さんの姿勢を観察して評価項目をあげ、

 実際にそれぞれのテストを実施して確認しましょう!

 患者さんから日々学ぶとそんなに難しいことではないと思います。

 評価ができればあとは自分のこれまで学んだいろんな治療方法を試すところです。

 過緊張のところは緩めるように、

 弱化しているところはいかにしてトレーニングするか、

 理学療法の基本ですね。

 その際のポイントは、

 「 最後は自己管理(自主トレ)で終わること! 」

  「 運動の習慣化 」

 です!

 疼痛が「0」になった時が理学療法の終りではありません!

 患者さんが「Active」になった時が理学療法介入終了のタイミングです!

 「More Active!」

 一人でも多くの患者さんがativeになるように今日も頑張りましょう!

 皆様良いお年をお迎えください☆


 今日の内容は ↓ に詳しく書いてあります。

続運動機能障害症候群のマネジメント―頸椎・胸椎・肘・手・膝・足



運動機能障害症候群のマネジメント―理学療法評価・MSBアプローチ・ADL指導






☆ 読んで頂きありがとうございました!

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